笠ヶ岳二ノ沢あけぼの壁 日登30ルート〜NEW DAWN〜稜線縦走〜錫杖岳

9月14日〜16日の3連休で北アルプスの笠ヶ岳の先輩達の日登30ルートへ登りに行ってきました。昔、笠ヶ岳に登山に行った際に新穂高から見える壁は何だろう?と思っていた記憶があった。

始めて日本登攀クラブの会員になり数年経ち、調べていると笠ヶ岳の壁には 日本登攀クラブ(通称、日登30)ルートがある事を知った。 行ってみたい!特に調べもせず大沼君に話すと 良いですね。となった。 行く事を決めて調べたが、せっかくなら錫杖岳まで行き錫杖岳でクライミングもしたらより最高なのではと考えた。まだ、猛烈な藪漕ぎ地獄になるとは知らなかったが・・・。

13日は仕事が遅くなり集合は22時。深山荘の無料駐車場を目指したが何と満車。係員さんより鍋平まで行ってくれとなり暗雲立ち込めるが、下山時にはここに停められた事は結果オーライとなった。

14日の3時に就寝、4時には起きられず5時半に出発。 元々、稜線には抜けられないのは覚悟をしていたので問題はないと思い出発した。壁までのアプローチも長く暑さと全装備を背負っていたのもありスピードも出なかったが無事10時半に到着。

日登ルートの1ピッチ目はワイドチックな動きを求められ、カムでランニングを取りながら登る。体感は5.8位か?ただランニングは取りにくかった。 その後も10b、4級、10cのクライミングをこなし、最後は登れそうなビショ濡れの悪いルンゼ(体感10d)を登り、壁を登り終えた。難しいピッチのリードのザックは荷揚げとした。ビレイ点以外の残置のランニングなどは殆ど無かったが、そこが情報の少ない山の良い所でもあると思う。

そこから3時間半の藪漕ぎをこなして平坦な場所で幕営。 暗い上にガスが凄く視界もないので幕営は正解だったと思った。水がかなり少ない為、夜と朝は食事を取れなかったが、気温は高く寒くなかったのは嬉しかった。

15日は前の日の寝不足と疲労もあるために明るくなった6時に錫杖岳に向け出発。快晴の幕営地から更に1時間半以上の藪漕ぎをしてようやく登山道に出る事が出来た。 登山道から水場を求めて降り、クリヤ谷の水場に着いて直ぐに1ℓを飲み干しクリヤの岩小屋に向けて出発。岩小屋には11時近くに到着したが空腹なので アルファ米とお茶を1杯飲みテントを設営して錫杖岳に11時半に出発した。 予報では月曜日は登れない可能性があるとの事だったので、今日だけでも登れたらと思い、遅くなるのは覚悟し最悪は懸垂地点まで明るいうちに抜ければ懸垂下降は暗くても問題ないだろうと思っていたが、3ルンゼの下降は浮石が多く非常に緊張感があった。15日はバードランド〜じーやの大冒険を登り、3ルンゼを下降した。明日は、雨でもこれで満足だなぁなんて話して就寝した。

16日、朝起きてみると何と雲もない快晴。この天気を見るとウズウズするのは仕方がない事だろう。今日は錫杖沢を詰め錫思杖戯を登ろうと話し出発をした。疲労もあるが、取付きに到着。 濡れていたがまぁ何とかなるだろうとスタート。どのピッチも緊張感のある凄く良いルートを登り、核心の11aのピッチをスタートして途中でテンションが入ってしまった。直後に大沼君が、天気が崩れそうだと教えてくれ下を見ると嫌な予感がした為、下降を開始した。 錫杖沢出合に着く頃にはポツリポツリときて降りて正解だったなと思いながら駐車場へ。いつも通り帰りの中央道に参りながら帰宅した。 藪漕ぎはかなりハードだったが、終わって帰宅をすれば行って良かったと思うのは不思議です。

【使用ギア】 キャメロット0.3〜3番まで2セット、4.5番1個ずつ、ナッツなど。


八ヶ岳 大同心大凹角ルート

7月13日(土)、遠山と大沼で八ヶ岳大同心の大凹角ルートに登って来ました。 登山体系に正面壁で1番困難なルートと書いているので、心が惹かれていた。 梅雨の雨が続き計画していた山行は中止が続いていたが、先週、雲稜ルートに行った際に偵察をした。大凹角ルートの強い傾斜に驚き、プロテクションが取りにくい八ヶ岳の岩質を想像すると、困難な登りになる事が予測出来ていた。

7月の三連休は当初、屏風岩に行く予定だったが日曜日、月曜日と天気が駄目な事から諦め、日帰りで行ける八ヶ岳へと2週続けていく事にした。

大凹角ルートの取り付きは、崩壊したのか全く支点が見当たらない上に上部に残置も見当たらない。ハーケンを打つのも中々厳しい八ヶ岳の岩質と強い傾斜、この傾斜では自分達の能力ではアブミを使用するという事を考慮すると、持参しているギアの数では厳しいと判断し、雲稜ルートの取り付きから左上して登れないかと良く探ると行ける気がしたので取り付いた。

【1ピッチ目】(遠山リード)
雲稜取り付きから大凹角ルート3ピッチ目の終了点まで40m左上。ビレイ点はリングボルト2本。プロテクションは岩へのタイオフのみ。残置は無し。体感10a〜b。

【2ピッチ目】(大沼リード)
出だしに残置のハーケンとリングボルトが1本ずつ、終了点付近に残置ハーケン1本。約25〜30m。ビレイ点はリングボルト2本。体感10a〜b。

【3ピッチ目】(遠山リード)
出だしの残置ハーケンの1本でアブミの最上段に立ち込むしかし、次の支点はない。その先も垂直の草付きとボロボロの岩で支点は打てないまま、我慢しながら10m程登りリスにハーケンを打ち、大凹角のハングを超えた。大凹角出口にも2本ハーケンを打つ事が出来た。40m。ビレイ点を岩へのタイオフとハーケンを2発打ち確保。大凹角はボロボロで殆ど砂のようだった。両手で抱える位の石が落ちます。残置は無し。途中のリスに合計3発のハーケンでランニングを取る事は出来た。ハーケンを3本残置。ここで雨がパラつき焦り始める。 体感、10a〜b。

【4ピッチ目】(大沼リード)
垂直のフェースをノープロテクションで5〜6m程登り、北西稜ルートに合流しドーム基部まで。北西稜ルートに出ると基部までは歩きの為、途中で切り2ピッチに分けた。

【5ピッチ目】(大沼リード)
雨が降ってきた中、ドームを登る。豊富な支点に安心した。

【総評】
北西稜に出るまでは手も足も取れるボロボロさに付け加えランニングも殆んど取れません。体感では最低でも雲稜の最終ピッチをノープロテクションでフリーで行く感じのクライミングが北西稜に出るまでは続く感覚でした。残置のランニングは北西稜に出るまでは全ピッチで3本しかない為、トポには4級A1となっているがアブミも簡単には使えずリスも少なく、ボロボロの為に支点を打つのは難しいです。どのピッチも不安定な草付きには肝を冷やします。

【使用・持参ギア】
リンクカム赤と黄色。キャメロット0.3〜0.7。カム、ナッツは殆ど使えない。 リンクカムは2〜3回使用出来ました。ナッツ、ボールナッツ赤、青は未使用。 ハーケンは縦ハーケンのシルバーを使用。兼用ハーケンとアングルハーケンは使用せず。ボルトは敗退を考え2本所持したが使用はしませんでした。

【登攀時間】
7/13(土)  
  9:15 1P目(遠山リード)
10:40 1P目 終了点リード到着
11:20 1P目 終了点フォロー到着
11:25 2P目(大沼リード)
12:35 2P目 終了点リード到着
12:50 2P目 終了点フォロー到着
12:55 3P目(遠山リード)
14:50 3P目 終了点リード到着
15:30 3P目 終了点フォロー到着
15:35 4P目(大沼リード)
15:55 4P目 終了点リード到着
16:05 4P目 終了点フォロー到着
16:10 5P目(大沼リード)
16:35 5P目 終了点リード到着
16:45 5P目 終了点フォロー到着

全ピッチボロボロな上に残置がなく垂直な為、自分達の能力ではかなり厳しい登りでした。リードの墜落は致命的な事になると思います。