インドヒマラヤ ルーチョ東壁

インドヒマラヤ J&K州 ザンスカールの未踏峰で無名峰の標高6000mに山野井、古畑でアルパインスタイルで登頂して来ました。

7月17日 エアーインディアにてニューデリーに夕方到着

7月18日 LO(連絡管)を含めIMFでブリーフィング

7月19日 ゴーエアでレーの町に到着(標高3500m)

7月20日 チャーターした車でカルギルに(2800m)

7月21日 ランダムの村に到着テント泊(4000m)

7月22日 アクショーの村に到着、ここから目指すチャンダル山域が見える(3800m)

7月23日 馬、ロバ合わせて10頭と共にトレッキング、標高4150mにベースキャンプを設ける

7月24日 4700m付近まで丘を上がり偵察、予定していた北面は雪が少ないので東面を挑戦することにする。

7月25日 ベース休養

7月26~28日 氷河が始まる5000mに上がり、登攀予定の東壁の偵察含め、下降路の偵察のため南稜の5500mまで上がる

7月29~30日 ベース休養

7月31日 5000mに上がり午後5時には寝袋に入る

8月1日 午前1時30分出発、登攀ギアとして、7×60mロープ、カム×6、ナッツ1セット、ハーケン×7、アイススクリュー×2 それに加えテント、寝袋、コンロ等のビバーク用具を携え登攀開始。氷雪で構成される東壁をロープを使用せず登り続けるが、時暗闇のため時々確認のため立ち止まった。午前5時30分稜線に抜ける。頂上まで標高差300mは少々難しい登攀を強いられた。落石の危険に加え氷、岩ともに脆い場所が現れた。午前9時11分、登頂。雲の隙間から素晴らしい山々が確認できた。

下降は、V字スレッドに加え、幾つかのギアを残置して懸垂し、傾斜の緩い南稜経由で5000mの氷河に戻った。往復15時間

ベースキャンプに下山後、地元の人と話し合い、角のような山の形から、RUCHO この山に名前を付けた。「ルーチョ東壁 標高差1000m TD」

古畑にとっては、昨年のネパール、アビ北壁を敗退していたこともあり、今回のルーチョは最高の思い出になったと思われる。また山野井も久しぶりのヒマラヤの頂に感動した。

(記 山野井)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

OLYMPUS DIGITAL CAMERA